前回は国鉄客車の車体色について書きました。(って1年半ほど前・・・)
今回は常識という内容とは離れてしまいますが、行きがかり上タイトルは同じ(爆
車体色や帯色の変遷について記しましたが、実際には施行日にいきなり一斉に色が変わるはずもなく、順次変更されたのは言うまでもありません。
但し、青大将色客車についてはセンセーショナルなデビューを飾りたかったためか、所定最低限の車輌は一斉に公開されたようですが、これについてはまた別の機会に・・・。
実際、1980年代になっても茶色の客車は存在していましたから、模型化するにあたっては「どの車輌がいつ茶色から青色に塗り替えになったか」という情報は結構重要な気がします。
いや、「気が・・・」ではなく「重要」です(きっぱり
とはいえ、きちっとした資料はほとんど無いようで、厳密にいつ塗り替えられたかは、ほとんどの車両でわからないようです。。。(ショボーン
ただ、青色率(青色車輌がどれくらい存在していたか)について、形式別、所属区別の資料はあるみたいなので、少なくともその時期には全て青色になっていたのか、全く青色になっていなかったのかはわかります。
資料提示をされているサイトから、青色化が100%完了しているケースと全く行われていない 0%のケースについて抜粋しておきたいと思います。(但し職用車及び救援車、配給車:ヤ・エ・ルは割愛。また10系以降の客車とグリーン車:ロはこの時期には原則として全車青15号化されているので割愛。)
個々の比率から類推して模型化の参考にされたいという方は、下記リンク先をご参照下さい。
下記表は、上記リンク先から抜粋したもので、数字は車両数です。
背景が青色は全車青15号となっている場合、背景が茶色は全車ぶどう色2号のままの場合を表しています。背景が白色の場合は両色が混在の場合で前の数字がぶどう色2号、後ろの数字が青15号の両数を表しています。
形式別
客車形式 | 昭和54年末 | 昭和57年末 |
---|---|---|
スハ32 | 44両 | 0両 |
スハ33 | 10両 | 0両 |
オハ36 | 5両 / 22両 | 9両 |
スハ40 | 1両 / 11両 | 4両 |
オハ41 | 21両 | 4両 |
スハ45 | 47両 | 47両 |
オハ61 | 35両 | 2両 |
オハ62 | 42両 | 12両 |
オハ64 | 5両 | 5両 |
スハフ32 | 72両 | 6両 |
オハフ41 | 5両 | 3両 |
スハフ43 | 6両 | 3両 |
スハフ44 | 32両 | 32両 |
オハフ45 | 42両 | 40両 |
オハフ46 | 31両 | 31両 |
オハフ60 | 6両 | 0両 |
オハフ62 | 29両 | 4両 |
オハフ64 | 2両 | 2両 |
スハニ37 | 1両 | 0両 |
オハ二61 | 2両 | 0両 |
スハニ62 | 15両 | 3両 |
スハニ64 | 2両 | 0両 |
オハユニ61 | 18両 | 13両 |
スハユニ62 | 2両 | 1両 |
マニ35 | 6両 | 3両 |
マニ37 | 19両 | |
マニ44 | 72両 | 161両 |
マニ50 | 152両 | 236両 |
マニ60 | 196両 | 55両 |
マニ61 | 17両 | 9両 |
スユニ50 | 41両 | 80両 |
スユニ60 | 34両 | 5両 |
スユニ61 | 65両 | 20両 |
今回はここまで。
次回は、所属区別の車両色を示しておきたいと思います。