天鉄局NB運転区

国鉄天王寺鉄道管理局で活躍した車両の話題を中心に、鉄道模型(Nゲージ)とBトレインの話題なども記してゆきます。

特急くろしお 昭和50年3月10日ダイヤ改正

 昭和50年3月の時刻表が手に入ったので、天鉄局のエース、特急くろしおの編成について記してみます。
当時は6往復(+臨時1往復)が運転されていたようで、以下の編成で運用されていました。

 


名古屋
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車
天王寺
キハ81 キロ80 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ82
  • 3組成で以下の2仕業(+臨時1)を担当
  • 2D くろしお 上り2号
    天王寺910→1742名古屋
  • 1D くろしお 下り5号
    名古屋950→1813天王寺
  • 9012D くろしお 上り51号|9011D くろしお 下り51号
    天王寺912→1336紀伊勝浦1418→1839天王寺

 


名古屋
8号車 9号車 10号車
天王寺
キハ80 キハ80 キハ81
  • 付属編成
  • 2組成で以下の2仕業を担当
  • 2D くろしお 上り2号
    天王寺910→1742名古屋
  • 1D くろしお 下り5号
    名古屋950→1813天王寺

 


新宮
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車
天王寺
キハ82 キロ80 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ82
  • 5組成で以下の5仕業(+臨時0.5)を担当
  • 12D くろしお 上り3号|17D くろしお 下り6号
    天王寺1000→1428新宮1520→1956天王寺
  • 6014D くろしお 上り4号|6013D くろしお 下り3号
    天王寺1225→1707新宮 / 新宮1100→1545天王寺
  • 22D くろしお 上り1号|21D くろしお 下り2号|18D くろしお 上り6号
    天王寺840→1114白浜1245→1517天王寺1600→2023新宮
  • 11D くろしお 下り1号|16D くろしお 上り5号
    新宮800→1228天王寺1300→1733新宮
  • 15D くろしお 下り4号|くろしお 上り52号
    新宮1200→1636天王寺1718ー1950白浜

 


新宮
8号車 9号車 10号車
天王寺
キハ80 キハ80 キハ82
  • 付属編成
  • 3組成で以下の3仕業を担当
  • 12D くろしお 上り3号|15D くろしお 下り4号
    天王寺1000→1230白浜1406→1636天王寺
  • 6014D くろしお 上り4号|17D くろしお 下り6号
    天王寺1225→1457白浜1727→1956天王寺
  • 16D くろしお 上り5号|6013D くろしお 下り3号
    天王寺1300→1533白浜→1733新宮 / 新宮1100→1545天王寺

 

そして和歌山機関区には上記の他に、
キハ81✕1両、キハ80✕1両、キシ80✕1両が予備車として所属していました。

  

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本日の入線(南海5501+5551)

随分と以前に発売されたものではありますが、今更ながらTomixの南海5501&5551が入線しました。

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南海5501 南海5551

何故に今頃?
とお思いの方も多いかも知れませんが(大汗)実は某ネットショップのポイントが大量にありまして、その消化のためになにか物色していて見つけたというのが正直なところです。

勿論、このブログの名称が「天鉄局」であるように、天鉄局ゆかりの列車・車両を収集・入線させてゆくのは当然のことではありますが、当管理局は原則KATO製を導入するというスタンスを取っており、Tomix製のこの車両は発売時に迷ったものの入線見送りとなっていたのでした。

しかしその後、鉄コレの南海1201型大量増備を始め、紀州鉄道の603など、紀州路にゆかり深い私鉄車両が充実してくると、途端に南海5501&5551の存在が気になってきたのです(笑

という訳で、入線した5501&5551。

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南海5501&5551 特急きのくに(南海線内)

しかも、キハ81系「くろしお」が入線している状況ですので、キハ58による急行「きのくに」の入線を当然ながら画策しており、今回のKATOキハ58系再販で完全に火がついたというのが実情だったりします。

キハ58系については若干量の旧車両が存在していましたから、今回不足分を再販車両で補い(カプラーの相違は改造で対処)「きのくに」入線という予定だったのですが、今回の南海気動車入線により、天王寺・難波⇔白浜という列車の組成も可能となったのでした。

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国鉄キハ58 きのくに と 南海5501 きのくに

 

所属20系客車3編成の実車番を検証する

当区に所属する20系客車も気がつけば一大勢力に。

各編成の車番を考察して、極力同一番号が存在しないように調整したいと思います。

 

まずは列車の編成とそれぞれの時代に当該する車番についてですが、以下の各記事をご覧頂きたく思います。

 

当区に最初に配置された20系列車は寝台急行銀河でした。
20系「銀河」が運行された昭和51年2月20日から昭和60年3月13日までの間、一貫して宮原客車区に配置されていた20系客車を検証しています。

 

続いて配置されたのは、いわゆる ”殿様”あさかぜ でした。
ナロネ22が3両連結されていた時代を再現し、その期間は昭和47年7月15日~昭和50年3月9日でした。この間、品川客車区に所属していた20系客車を検証しています。

 

そして3列車目として配置されたのは、カニ22が連結されていた時代の「あさかぜ」
リンク先では昭和35年7月20日~昭和43年6月20日までの品川客車区の20系客車について検証しています。
あさかぜにカニ22が連結されていたのは、昭和39年10月1日~昭和40年3月19日の間のだそうです。

 

以上をまとめたのが下の表です。(年代記載期間中ずっと所属していた車両に限定して書き直し)

尚、赤文字はこの表の中で重複していない、つまりその車番を採用しても3編成作成に番号が重複しない、車両を意味します。((((ナロネ22は番号的には重複していませんが全て現番号+100による改造をしているため重複扱いにしています。))))

形式/列車 "カニ22"あさかぜ "殿様"あさかぜ 銀河
年代 S39.10.1~S40.3.19 S47.7.15~S50.3.9 S51.2.20~S60.3.13
所属 南シナ 南シナ 大ミハ
ナロネ20 1,2,51 1,2,51  
ナロネ21 1,2,3,4,51
52,53,54,55,101
102,103,104,105,106
107,108,109,151,152
153

129,502,551,553,555
126,130
ナロネ22 1,2,3,51,52
53,54,55
101,102,103,151,152
153,154,155
 
ナロ20 1,2,3,4,5
51,52,53,54
4,5,54  
ナハネ20 1,2,3,4,5
6,7,8,9,10
11,12,13,14,15
16,17,18,19,20
21,22,27,29,31
39,40,43,44,45
46,47,48,49,51
52,53,54,55,56
57,58,59,60,61
62,63,64,65,66
67,68,69,70,71
72,73,74,75,76
77,78,79,80,81
82,83,84,85,86
87,88,89,90,91
101,102,103,104,105
106,107,108,109,110
111,112,113,114,115
116,117,118

1,3,5,8,10
12,13,14,55,62
63,216,217,218,219
231,364,506,507,508

102,105,121,139,142
227,228,229,230,233
234,236,304
ナハフ20 1,2,5,6,51
52,53
   
ナハネフ22 1,2,3,4,5 4,5,6,7,8
9,10,11,12,14
15,16,502,503 
15,16
ナハネフ23     2,15,16
ナシ20 1,2,3,4,5
6,7,8,9,51
5,7,17,18,19
53,55,56
 
カニ21 1,2,3,4,5
6,51,52
2,3,4,5,6
7,8,9,10,11
15,16,17,18,19
51,52
8,17,19
(カヤ20)
カニ22 1,2,3,51,52
53
   

 

ナハ20

以前に当ブログで、昭和39年10月1日~昭和40年9月30日の東京発の20系寝台特急の編成について考察したことがあります。

 

この記事の目的は昭和39年から昭和40年まで「あさかぜ」にカニ22が充当されていたという日車夢工房の記事から、当時の編成を考察ことでした。

列車編成を調査する際に参考としているARC資料館でも、当該期間は「あさかぜ」の電源車がカニ22とされており、一件落着・・・だったのですが、最近どうやら間違いらしいことが判明してきました。

ことの発端はナハ20。
言うまでもなく、20系客車の3等座席車(3等級時)です。他にナハフ20とナハフ21がありますがいずれも緩急車なので、中間車両としては唯一の形式であり、製造両数も総勢3両という少数派でした。

で、ナハ20の何が発端かというと、少し前に発売されたKATOの20系はくつるセット。これにナハ20が入っています。
で、20系「はくつる」の運行開始が昭和39年10月1日。

わずか3両しか存在しないナハ20が「あさかぜ」と「はくつる」の2列車に充当できるはずもなく、どちらかが(状況的に考えて「あさかぜ」の方が)間違いだろう、という訳です。

で、正解を探すべく取った方法が、当時の時刻表に記載されている編成表を確認する、でした。

使用したのは勿論、国鉄監修の交通公社時刻表です。

昭和39年10月号の時刻表に掲載の編成表がこちら。

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昭和39年10月 交通公社時刻表

13号車が2等寝台車になっています。つまりナハ20ではない。
予想通りの結果です。

一方で前月の時刻表を確認すると・・・。

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昭和39年9月 交通公社時刻表

13号車は座席車なんですね。2等座席車の表示になっていますが、この時既に3等級制から2等級制に移行していますからナハ20の解釈で問題ありません。実際7号車が1等座席車なのでナロ20ですね。

という訳で「あさかぜ」へのカニ22充当が昭和39年10月改正以降であるならば、カニ22とナハ20が連結された「あさかぜ」は運行されていなかったということになります。

銀河復活!

東海道本線の寝台急行「銀河」どんな列車だった? JR西日本で夜行列車として「復活」(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース

こんな見出しで書かれたら「かつて東京~大阪を結んでいた寝台急行「銀河」が復活するらしい・・・。」と期待したのだけど、実情は随分と違う。

 

「銀河」という名称と横になれる空間があるという点が共通なだけで、寝台急行銀河が復活するわけではない。

 

しかも定期列車というわけではないらしい・・・。

117系6両編成を1本改造して登場させるらしい。

 

trafficnews.jp

新規入線

しばらく記事を書いていません(汗

 

でも地味に車両は入線しています。

ココ最近で入線したのは・・・

 

181系特急電車 既に6両編成1本が所属していましたが、フル編成化のため6両編成がもう1本入線。(安く尾久回送されていたため)
余剰となる車両は転属予定。

・14系客車 スーパーエクスプレスレインボー(旧製品)
なんとなく落札してしまいました。EF5889が所属していたりするのでそれなりに編成にはなります。今の所専用機の所属がありませんが・・・。
しかしこれでジョイフルトレインは、サロンエクスプレス東京、サンロカーなにわ、シナ座(品川局お座敷列車)、ミハ座(大鉄局お座敷列車)、スーパーエクスプレスレインボーと随分揃ってきました。

・25系24型「あさかぜ・瀬戸」
カニ22が入線しているので、もう1つのパンタ付き客車列車として入線を検討していました。あまり人気のない商品なのかJシンで投げ売り状態だったので(基本編成のみ)増結も探してフル編成で導入しました。

といった3編成かな。
2本の客車編成の牽引機が欲しいところですが、ここはEF66ブルトレ牽引仕様とEF65PFですかね。否、EF65のレインボー塗装を入線させると「瀬戸」の再現が出来ますからレインボー塗色のPFがいいかなぁ。1019より1118なんだろうなぁ・・・。

快速が快速を追い抜く

模型から離れて、実車のお話。

 

昨日、阪和線に乗っていたら、不思議な光景に出くわしました。

多分、日常的に利用されている方は、しばしば(というかしょっちゅう?)見ているでしょうけれど・・・。

 

私が乗車したのは天王寺始発の和歌山行快速列車。

この列車が和泉砂川駅に到着すると、向かいのホームには紀州路快速が停車中。そして先発は私が乗っている快速でした。

 

紀州路快速日根野~和歌山間は各駅停車になる列車が大半なので、ありうることではありますが、やはり「快速」と記されている列車が「快速」に追い越されるというのはちょっと気になりますね。

 

具体的に書いておくならば・・・。

 

2159H 快速 和歌山行
天王寺17:07発 和泉砂川17:47着 17:48発 和歌山18:07着

4589H 紀州路快速 和歌山行

天王寺16:56発 和泉砂川17:45着 17:51発 和歌山18:14着

 

こういうことなんです。

しらなかったなぁ・・・。