天鉄局NB運転区

国鉄天王寺鉄道管理局で活躍した車両の話題を中心に、鉄道模型(Nゲージ)とBトレインの話題なども記してゆきます。

客車の基本常識(vol.2)

前回は国鉄客車の車体色について書きました。(って1年半ほど前・・・)

ef5866.hateblo.jp

 

今回は常識という内容とは離れてしまいますが、行きがかり上タイトルは同じ(爆

 

車体色や帯色の変遷について記しましたが、実際には施行日にいきなり一斉に色が変わるはずもなく、順次変更されたのは言うまでもありません。
但し、青大将色客車についてはセンセーショナルなデビューを飾りたかったためか、所定最低限の車輌は一斉に公開されたようですが、これについてはまた別の機会に・・・。

実際、1980年代になっても茶色の客車は存在していましたから、模型化するにあたっては「どの車輌がいつ茶色から青色に塗り替えになったか」という情報は結構重要な気がします。
いや、「気が・・・」ではなく「重要」です(きっぱり

とはいえ、きちっとした資料はほとんど無いようで、厳密にいつ塗り替えられたかは、ほとんどの車両でわからないようです。。。(ショボーン

ただ、青色率(青色車輌がどれくらい存在していたか)について、形式別、所属区別の資料はあるみたいなので、少なくともその時期には全て青色になっていたのか、全く青色になっていなかったのかはわかります。

資料提示をされているサイトから、青色化が100%完了しているケースと全く行われていない 0%のケースについて抜粋しておきたいと思います。(但し職用車及び救援車、配給車:ヤ・エ・ルは割愛。また10系以降の客車とグリーン車:ロはこの時期には原則として全車青15号化されているので割愛。)

個々の比率から類推して模型化の参考にされたいという方は、下記リンク先をご参照下さい。

客車の塗装色・等級帯について

 

下記表は、上記リンク先から抜粋したもので、数字は車両数です。
背景が青色は全車青15号となっている場合、背景が茶色は全車ぶどう色2号のままの場合を表しています。背景が白色の場合は両色が混在の場合で前の数字がぶどう色2号、後ろの数字が青15号の両数を表しています。

 

形式別

客車形式 昭和54年末 昭和57年末
スハ32 44両 0両
スハ33 10両 0両
オハ36 5両 / 22両 9両
スハ40 1両 / 11両 4両
オハ41 21両 4両
スハ45 47両 47両
オハ61 35両 2両
オハ62 42両 12両
オハ64 5両 5両
スハフ32 72両 6両
オハフ41 5両 3両
スハフ43 6両 3両
スハフ44 32両 32両
オハフ45 42両 40両
オハフ46 31両 31両
オハフ60 6両 0両
オハフ62 29両 4両
オハフ64 2両 2両
スハニ37 1両 0両
オハ二61 2両 0両
スハニ62 15両 3両
スハニ64 2両 0両
オハユニ61 18両 13両
スハユニ62 2両 1両
マニ35 6両 3両
マニ37   19両
マニ44 72両 161両
マニ50 152両 236両
マニ60 196両 55両
マニ61 17両 9両
スユニ50 41両 80両
スユニ60 34両 5両
スユニ61 65両 20両

 

今回はここまで。

次回は、所属区別の車両色を示しておきたいと思います。