天鉄局NB運転区

国鉄天王寺鉄道管理局で活躍した車両の話題を中心に、鉄道模型(Nゲージ)とBトレインの話題なども記してゆきます。

客車の基本常識(vol.1)

一応タイトルは「基本常識」としましたが、私自身ちゃんと覚えていないことです(苦笑

偉そうに「常識」と記していますが、常識というよりは知っておいた方が良い知識といったところでしょうか。

国鉄客車を模型化、編成化する時に気になるのは車体色。
すぐに思い当たるのは、茶色の客車がいつ頃から青色になっていったのか、つまり青色客車はいつから登場したのかということ。

でも、厳密にいうと茶色も当初は「ぶどう色1号」だったものが、後に「ぶどう色2号」に変更になったりしています。
また、等級帯の色が時代で変更になったりしています。

このあたりを一度整理しておかないと、折角作り上げた編成がNGとなってしまいます。
まぁ、時代考証用のメモと思ってください。

 

明治30年 等級帯採用(1等ー白、2等ー青、3等ー赤)

昭和15年 3等車の赤帯廃止

戦後 1等車帯色 白→クリーム

昭和34年 客車 ぶどう色1号→ぶどう色2号

昭和35年 3等級→2等級

昭和36年 1等車(旧2等車)帯色 青→淡緑

昭和39年 客車 ぶどう色2号→青15号

昭和44年 モノクラス化(1等車→グリーン車、2等車→普通車)

国鉄末期 等級帯廃止

 

子供のころに馴染みのあったグリーン車の帯は淡緑ということですね。

具体的にどんな色だったのかイメージが湧きにくい方もあるでしょうから、 Wikipedia国鉄色から16進数表記を参考に再現してみます。

 

明治30年 等級帯導入時

客車(ぶどう色1号)
 1等車 白帯(帯色はイメージです)
 2等車 青帯(帯色はイメージです)
 3等車 赤帯(帯色はイメージです)

1等車 白帯
2等車 青帯
3等車 赤帯
     
     
     

 

昭和24年頃以降

客車(ぶどう色1号)
 1等車 クリーム(帯色はイメージです)
 2等車 青1号
 3等車 帯なし

1等車 クリーム帯
2等車 淡青帯
3等車 帯なし
     
     
     

 

昭和34年 客車塗色変更

客車(ぶどう色2号)
 1等車 つばめ用淡緑車両のみのため帯ナシ
 2等車 青1号
 3等車 帯なし

1等車
2等車 淡青帯
3等車 帯なし
     
     
     

 

昭和36年 2等級制下 新1等帯色変更

客車(ぶどう色2号)
 1等車(旧1・2等) 淡緑6号
 2等車(旧3等)   帯なし

旧1等車 淡緑帯
旧2等車 淡青帯
3等車 帯なし
     
     
     

 

昭和39年以降 客車標準色 茶→青
昭和44年5月10日 モノクラス化(グリーン車・A寝台制)

客車(青15号 / ぶどう色2号)
 1等車(旧1・2等) 淡緑6号
 2等車(旧3等)   帯なし

1等車 / グリーン車 淡緑帯
2等車 / 普通車 帯なし
       
       
       

 

参考になれば幸いです。

国鉄時代の24系寝台客車

客車列車が好きな割には、いわゆるブルートレインにはめっきり興味がなかった昔ですが、最近は国鉄時代のブルートレインの再現に凝っています。厳密にはJR移行直後も含んでいますが・・・。

細かいことはさておき、模型化する際に気になるのは手持ちの車両では、いったいどの時代のどんな列車が再現できるのかと言うこと。

少なくともブルートレイン末期までは14系と24系の併結などはありませんでしたから、純粋にその系列だけの歴史がわかればよいはず。(20系は12系との併結がありましたが)

という訳で、24系の各車種登場年を一覧表化してみました。数字を並べてもピンとこないので図式化!(好評ならJR化後や他形式も図式化します)

形式 昭48 昭49 昭50 昭51 昭52 昭53 昭54 昭55 昭56 昭57 昭58 昭59 昭60 昭61 昭62
オロネ24
オロネ24-100*1                  
オロネ25      
オロネ25-500*2                            
オハネ24
オハネ24-700*3                          
オハネフ24
オハネ25  
オハネ25-100      
オハネフ25  
オハネフ25-100      
オハネフ25-200          
オシ24
オシ24-100*4    
マヤ24                          

カヤ24*5

 
カニ24  
カニ24-100        
カニ25          

 

*1:オロネ14から改造

*2:3/23から暫定的に「ゆうづる」で使用開始

*3:4人用個室寝台カルテット。春から富士に連結、11月からはあさかぜ1・4号にも連結

*4:オシ14から改造

*5:マヤ24から改造

クイックヘッドマーク化(vol.2)

おまたせしました。(いや、誰も待っていないw)

クイックヘッドマーク化の第2弾です。

第1弾ではKATOのEF58の、いわゆる「クイックヘッドマーク準備車」をクイックHM対応改造する手順を紹介しました。

今回は「非準備車」。つまりダイキャストが中央で分離していないタイプのクイックHM対応改造です。

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上の写真がそのタイプ。

前回紹介した準備車(下画像)とはつくりが異なります。中心部に磁石を入れることのできる穴の開いたパーツがないんですね。

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ということで、この全面部分に磁石を張り付ければよいのですが、ボディーとの隙間はわずかしかありません。

そこで使ったのは、前回も登場したネオジウム磁石。

前回は「角型2mm×2mm×4mm」というのを使いましたが、実はひそかにこんなサイズのものも購入していました。

「丸型 直径5mm×厚さ0.5mm」

そうなんです、厚さ0.5mmなんです。これならなんとかなりそう。

というわけで、しっかり接着させるために、少しとがっているダイキャストの先端部分をやすりで削り平らにして、丸型ネオジウム磁石を接着。

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たったこれだけの作業です。片エンドの作業時間5分程度。

あとはボディを組み立てれば下の写真のように、QHM対応に変身です。

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あっ、ナンバー未装着なのは気にしないでください(笑

 

ネオジウム磁石はこちらに、様々なサイズがそろっています。

www.e-sangyo.jp

寝台特急安芸 LED化完了

KATOの旧製品24系25型100番台による寝台特急「安芸」の全車LED化がようやく完了しました。

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既に旧製品対応の室内灯の入手が困難なことから、最近はやりのテープLEDを使った自作室内灯組み込み工事を順次行ってきましたが、全車LED室内灯取付が完了してみると、テールサインの電球があまりにもオレンジ色過ぎて気になり始めました。

という訳で、テールサインの白色LED化も実行。

そして完成したのが上の写真。

「安芸」の文字が読み取れるでしょうか。(ちょっとピンが甘い・・・)

 

寝台特急安芸は昭和50年に誕生した寝台特急で、新大阪と下関を呉線経由で結んでいました。
当初は20系が用いられA寝台も連結されていましたが、昭和52年のダイヤ改正で24系25型に変更。オール100番台による編成が組まれました。(A寝台はなくモノクラス編成)そして、昭和53年のダイヤ改正で廃止となった短命のブルートレインです。

KATOの旧製品で実車通り組める編成は稀で、どうしてもオロネ24とか、オハネフ25-200番台が必要になるのですが、この安芸は供給されている車種だけで組める列車。あっ、EF58を牽引機指定していますので・・・。

という訳で、24系時代の実車編成は次の通り。

 

  EF58(広)
電 カニ24ー100(広セキ)
1 オハネフ25-100(広セキ)
2 オハネ25-100(広セキ)
3 オハネ25-100(広セキ)
4 オハネ25-100(広セキ)
5 オハネフ25-100(広セキ)
6 オハネ25-100(広セキ)
7 オハネ25-100(広セキ)
8 オハネ25-100(広セキ)
9 オハネフ25-100(広セキ)

サハ185

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先日入線したのはサハ185です。

当鉄道には185系が所属しており、クハ185が4両ある関係上、モハユニットを増設すれば「踊り子」のフル編成が可能なのですが、付属編成用のサハがありませんでした。

当鉄道の185系はKATOの旧製品なので、発売当初はサハ185がなく、モハで代用となっていました。

そんなわけで、今回導入となった次第です。

ちなみに、サハ185を組み込んでいるのは付属編成として用いられるC編成と呼ばれる5両編成です。通常、10両の基本編成(A編成)に併結されて15両で運転されますが、7両の基本編成(B編成)に併結されることもあるようです。

少し古い資料ですが、2015年の踊り子用185系組成を下に記しておきます。*1


A編成

号車 形式 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8
1号車 クハ185 1 3 5 7 9 11 14 15
2号車 モハ184 3 7 11 15 19 23 28 31
3号車 モハ185 3 7 11 15 19 23 28 31
4号車 サロ185 2 3 6 8 10 12 14 16
5号車 サロ185 1 3 5 7 9 11 13 15
6号車 モハ184 2 6 10 14 18 22 27 30
7号車 モハ185 2 6 10 14 18 22 27 30
8号車 モハ184 1 5 9 13 17 21 26 29
9号車 モハ185 1 5 9 13 17 21 26 29
10号車 クハ185 101 103 105 107 109 111 114 115

 

B編成

号車 形式 B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7
1号車 クハ185 203 204 205 207 210 212 216
2号車 モハ184 206 208 210 214 220 224 232
3号車 モハ185 206 208 210 214 220 224 232
4号車 サロ185 203 204 205 207 210 212 214
5号車 モハ184 205 207 209 213 219 223 231
6号車 モハ185 205 207 209 213 219 223 231
7号車 クハ185 303 304 305 307 310 312 316

 

C編成

号車 形式 C1 C2 C3 C4 C5 C6 C7
1号車 クハ185 2 4 6 8 10 12 13
2号車 サハ185 1 2 3 4 5 6 7
3号車 モハ184 4 8 12 16 20 24 25
4号車 モハ185 4 8 12 16 20 24 25
5号車 クハ185 102 104 106 108 110 112 113

*1:田町車両センター廃止により3月16日に全車大宮に転属。但しC編成のサハ185-7のみ3月13日に長野。

ARC資料館

実車に基づいた模型作成のために、ARC資料館という優等列車の運行時期と編成を詳細に掲載されていたサイトがありました。

おそらく多くの方が御存じで、活用されていたと思います。

このサイトが少し前に突然消えてしまいました。確か今年の初めくらいのことだと思います。

私は鉄道車両(というよりSL,DL,ELといった機関車)の履歴についてデータを綴って自前で調べられるようにしていますが、編成などについては完全にこのサイトに頼っていました。

ちょうど、鉄道模型趣味が復活して、これまでのようなエッセンスを凝縮したなんちゃって編成から、実車にそぐったフル編成趣味へ移行し始めたところでしたので、ARC資料館の消滅は非常に痛手でした。

これに変わるサイトはないので、いろんな資料から編成などについてのデータも手控えを持っておかなくてはいけないなと思い、そして少しでも多くの人たちと共有したいと思ったのがこのサイトを立ち上げたきっかけです。

勿論、ARC資料館ほどの情報を集められるわけでもありませんが・・・。

 

ところで、再び気になってARC資料館を提供していた「赤城れいるかんぱにい」のサイトを拝見していると「お客様相談室」に次のように記されているのを発見しました。

ARC資料館は、OCNのサービス終了に伴い
閉鎖しました。
別のサーバーを探していずれ復活させますので
しばしお待ちください。

突然の消失はそういう事情だったようです。

原因と、そしてなにより ”いずれ復活させる” という情報があり、非常にうれしく思っているところです。

キハユニ16

鉄コレ22弾のキハユニ15、キハユニ16に大変食指が動いていますが、ここで肝心なことのおさらい。

つまり、天鉄局管内にいたキハユニは一体どれだったのかということです。

ググってみるといろいろでてきますが、なかなか車番まで記した記事は少ないようですが・・・。

キハユニ16-7

 1968年~1973年 和歌山
 1973年~1978年 奈良(廃車)

キハユニ16-8
 1959年~1978年 奈良(廃車)

キハユニ16-10
 1959年~1978年 奈良(廃車)

ということがわかってきました。

また キハユニ15-9 が1962年~1963年に亀山に所属していたらしい。
ここで、紀勢線で活躍していた15番をつけた気動車はキハユニ15ではなくキハユ15やキハニ15と判明。

という訳で、鉄道コレクション第22弾では
 ・キハユニ16
 ・紀州鉄道キハ603
を、必須アイテムとして、加悦鉄道キハ08も手に入ればいいなぁ・・・。という状態に確定。

財政難の折ですのでBOX購入を回避して、ピンポイント購入に切り替えです。